エルゴード性
エルゴード性。情報理論、マルコフ情報源のお話しをしているあたりに出てくる言葉。
その意は、時間平均と集合平均がイコールになる、、、ということ[1]。はて。
サイコロの例が特に多く、イカサマのないサイコロを一人が6000回振って、一つの目が出る確率の平均が求められる。
そして、今度は6000人の人が一度にサイコロを振って、一つの目がでる確率の平均が求められる。
この二つがイコールになるという仮定が、エルゴード性。とのこと。つまり情報そのものに偏りや「個性」がない、という言い換えになると。
人の行動をモニタリングした結果を、サンプリングして何か意味を見出そうとするときに、この性質は重要になるという指摘もある[2]。歪んだデータに対する出力のために間違ったレコメンドになるということだろうか。
エントロピーの計算も、このエルゴード性が成り立つ状態に対して演繹されているようだが、そもそも非エルゴード性の情報源については、どのように複雑なのだろうか。
[1]