サンフランシスコのDavis Symphony Hallにて。
ブラ2はベートーベンで言う6番みたいな位置づけと言われる。
これまで聞いた中で一番。弦はみずみずしく、草原ならばその活き活きした伸びやかな様子が鮮明に伝わってきた。ホルンが活躍する楽曲だが、今日聴けたのは、太く、艶やかで、のどかさと堂々とした感覚を一緒に感じることができた。プリンシパルはStefan Dohr。
オケ全員、体全体で音楽を奏でているように感じた。トゥッティ(総奏)の音の豊かさと力強さ、ホール全体をよく鳴らしていた。終わったら、というより終わるのを待ちきれないサンフランシスカンは、ブラボーの嵐。
このプログラムの前半は、シェーンベルク、ウェーベルン、ベルグの小品。冒頭サイモンからメッセージがあり、
この3つの小品をつなげたら効果が高い、一つの管弦楽のようになると思ったので、間の拍手は無し、最後によろしく。だいたい14個くらいの音楽が続くと思うよ。ウェーベルンは極力音を少なく試みていて、ベルグのそれは全く逆、マーラーの6番をぐしゃっと20分に縮めたような感じ(ハンマーもあるし)。
とのこと。ほぼ無調の音楽が、約50分にわたり続き、なんとなく作品の違いは分かったが、非常に疲れた。ナイトメアだった。それの反動でブラ2に大感動したのか?
もっとこのオケの音楽を聴きたいと思える夜だった。